敦康親王の運命や如何に大河ドラマの「光る君へ」源氏物語と紫式部日記で予測する、ネタバレにはならない筈

前回の9月6日放送分 で

一条天皇と亡き中宮定子の息子の藤原敦康親王が藤壺で中宮彰子の膝に乗り戯れていた。

敦康親王は元服を済ませていない子供扱いなのでそんなことを許してもらえるのだが

道長から敦康親王を早く元服させようとしても一条天皇がそれを望まない事により

日取りが延期になったのだ。

 これだけならどうということはないのだが、紫式部の書いた源氏物語には

光源氏の実父の桐壺帝の後妻の藤壺(これは名前ではなく宮中内の住んでいる部屋の名前)に

亡き母の面影を見る光源氏は継母と子供という関係を超えて、光源氏の度重なる求めに

最後は無理矢理になるのか、二人は契ってしまう。そのうえ子までなして、その子は

冷泉帝になるのである。

 大河ドラマの進行と源氏物語に登場する藤壺の立場が、そっくり重なって見えていて

「光る君へ」ファンで「源氏物語」ファンでもある視聴者の心を弄ぶ様な演出に

前回の放送終了後に私たちは「これからどうなるの」とのたうちまわっているのである。

 前回の放送の問題はこれだけではない。

紫式部の娘「賢子」は道長との娘である。道長はまだ気づいてないのであろうか。

紫式部は道長に「賢子の裳着(女子の成人式)のときに何かを下さい」みたいなことを

言った。それって品物ではなくて、もしかしたら賢子の腰紐を結う大役のことか?

これは源氏物語の藤裏葉帖の有名な場面なんです。玉鬘の裳着の時に実の父親である頭中将にその大役を任せ、頭中将が実父だと伝えた場面。

贈り物なら、二人にしか解らない絵を描いた扇が贈られるのかしら、と思っている。

いずれにせよ前回の放送は物語の後半から終盤へと向かう大事な回だったのだ。

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